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  • 朝野裕一

運動・エクササイズへのハードル

運動をすること、エクササイズ!というと、あなたにはハードルが高い

と感じるでしょうか?

ここでは必ずしも高いハードルではないとか、少々サボりながらでも

いいじゃないですかなどと言って、少しでもハードルの高さをまず下げ

て運動に取り組んでもらおうと思っていました。

いましたと過去形で書きましたが今でもそう思っています。

しかし、

考えてみるとハードルの高さは運動を提供する側、エクササイズをお伝

えする側によっていくらでも高くも低くもできるんですね。

でも実は、受け取る側、そうあなたがどう考えるか・感じるかにかかっ

ています。

いくら低いハードルですよと言っても私にはこれでも十分高いわ、と

思うこともあるでしょうし、

そんなに低いハードルで大丈夫?と感じることもあるでしょう。

逆に、

私はもっと高いものを目指しているのに、これじゃぁ全然物足りない、

という方もいるでしょう。

提供する側と受け取る側の感覚がマッチしていないと、こういうことが

起こります。

ではどうしたらいいのでしょう。

そもそも本当にハードルが高いと感じているから運動ができないのか。

果たしてハードルとはなにか?

人によってその感じ方が違うのか?

色々自問自答してみると、

ハードルの高さ自体が問題の本質ではないような気がしてきます。

ある目標が明確であれば少々のハードルの高さはむしろモチベーション

の一部になることもあります。

先ほどのように、これじゃぁ物足りないと感じる場合には、なんらかの

達成したい目標みたいなものがあるか、元来ハードな取り組みを好む

性質を持っているのかの、どちらかでしょう。

明確な目標がある場合は、

そうそう簡単に達成はできないぞと初めから感じているので、同じ

ハードルの高さでも、簡単に諦めない気持ちが備わっています。

準備・覚悟ができていると言ってもいいでしょう。

お金や時間、運動そのものの辛さなど様々なハードルがありますが、

それらをしのいで達成したいことがあるという場合です。

一方で目標や目的が曖昧だと、

全てがハードルの高さとしてしか写りません。

お金でも、時間でも、運動が苦手・嫌いという好みでも、全てが

ハードルの高さに転換されてしまいます。

ただなんとなく運動は必要だと感じていても、それだけでは人は中々

動きません。

自分自身がそうだからよくわかります。

ですから、

運動を勧める側としては、単にハードルの高さを調節して低くするだけ

では足りないことになります。

もう一つ重要なこととして、

身体の健康が自分の資産になるという考え方を知ってもらう努力なり

工夫なりをしなければなりません(運動を提供する側としてです)。

自分の好きなことを楽しく行いながら、生活をしていきたいと考えて

いても、健康を害した途端にそれらは全て治療という行為に集約されて

しまい、そのときになって初めて、あぁもっと健康に留意していれば

よかったと感じることになります。

そう思う前に、何かを行うためには必ず身体を動かし、それが十分に

できなければ、自分の好きなことを好きなようにはできなくなる、

と実感することが必要かもしれません。

とは言っても、

運動をしないと大変なことになりますよ!と警告するだけの方法は、

逆効果になる場合もあるでしょう。

そういうことはあなたを含め皆すでに思っている・感じていることなの

で、運動をしていない自分になんらかの罪悪感を持ってしまいます。

これでは、

罪悪感自体がもう一つの高いハードルになってしまいます。

でもそう感じている(罪悪感を感じている)人は実はとても多いのでは

ないでしょうか?

では罪悪感を感じないで、運動を資産形成と考えて取り組むことはでき

るでしょうか?

そこで先ほどちょっと言及した、

自分の好きなことを一つでも見つけて、それを行うことを決めてみる

というのが、有効な考え方の一つだと思います。

急がば回れ、というか運動・エクササイズは手段の一つに過ぎないんだ

と実感することでしょう。

もちろん運動をすること自体が好きなことでも構いません。

これは手段と目的が一致したケースになります。

これはこれで全然構わないと思います。

でも多くの人は、運動自体が好きになれないと思っているわけで、そう

いう場合には、あえて運動以外に好きなことがなにか?を

考えてみましょう。

そのあなたの好きなことを継続して納得いくまで行うためには、

身体の動きをどうするかという課題が必ず出てくると私は思っています

あなたの好きなことを長くやっていると辛くなる、となればそれには

必ず姿勢や体力が関係しています。

好きなことをやるために身体を動かすときにはその動かし方が必ず関係

してきます。

そんなところから、

あなたの好きなことを行う(これを生産活動と大きく括ってもいいと

思います)には、身体のメンテナンスが必要と気づいたときが、運動

へのハードルが自分なりに適当・適切になったときです。

もう一つ重要なことがあります。

それが自分の現状を知るです。

自分がどういう身体の状態にあるかを知ることがスタートになります。

でも、

いきなり現状を知るといってもそれは何のため?となるでしょうから、

順番としては好きなことをまず考えて実行する方が先の方がいいかも

しれません。

その過程で、

自分の身体の状態を気にしてもらえれば、今どういう状態かを知ろうと

する動機が湧いてくるのではないか、と考えます。

長々書いてきましたが結論は、

あなたの好きなことってなんですか?それをしているときに身体が感じ

る不具合はありませんか?

好きなことを達成するにあたって、身体の状態が関係することって

ありますか?あるとしたそれはなんですか?

こういう自問自答をまずしてみてください。

それがあなたがハードルを超えていく必要のある、身体の課題です。

そこからあなた自身の身体の動きを確認してみましょう。

それがわかったら、練習する必要のあるあなたに合った運動を探して

いく段階になります。

その過程で、身体が動く仕組みを知ることにもつながります。

そこのところをもう一度明日まとめてみようと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

(参考図書:「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考術」

、山口揚平・著、プレジデント社、2019.)

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